症状から「大腸過敏症」と「大腸がん」の区別はつくのでしょうか。
大腸過敏症は、腸の動きや働きが過敏状態になって起きる病気といわれ、腹痛・腹満などの腹部症状と便秘・下痢・粘液便などの便通異常が現われます。原因としては、食生活の偏りや精神的なストレスによるものとも考えられており、そのために心身両面からの多面的治療が必要となります。大腸がんは早期では無症状のことが多く、内視鏡検査、注腸検査等を受けないと発見は困難です。進行がんでは発生部位、進行度によって種々な症状を呈しますが、下血、下痢、便秘、腹痛等が見られます。症状だけでは大腸過敏症か大腸がんかの判断はできませんので、心配がある時には早めに検査を受けることをお勧めします。