痔の手術をして再発する心配はないでしょうか。
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最近の痔の症状の治療は、痔の組織が元通り正常な肛門クッションとして機能するように(便やガスがもれないように)することを目標として行います。これは痔の組織を壊滅させるものではありませんから、非常に低い確率とはいえ再発の可能性も残っているのです。治った治ったと安心しすぎて無理をしたり、生活習慣が乱れて便通がコントロールできなくなったりすると、再発の可能性は高まります。つまりくり返して強いいきみ、怒責排便を繰り返すと肛門粘膜や肛門上皮が裂けて切れ痔になったり、また外痔核が腫れたりするのです。また下痢がひどくなると別の肛門腺の入孔部から細菌が入って、肛門周囲膿瘍や痔瘻になることも起こり得ます。便秘や下痢をしないような日常生活の習慣や食事に気をつけることが何よりも大切です。また症状があれば早めに受診することも必要です。初期なら保存的な治療でほとんど治るからです。再発を防いで健やかに暮らすためには、まず便通を良くすること、治療時に受けた生活上の注意点などを守りつづけること、そして、以下の基本的なことを守っていくことが大切です。@一日三食、食物繊維と水分をしっかり取る。A香辛料、アルコールは控えめに。B無理なダイエットはしない。C下剤に頼りすぎない。D適度な運動をする。E毎日お風呂に入る。F長時間同じ姿勢でいない。G腰やおしりを冷やさない。Hストレスをためない。 |
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