検査の種類 |
特徴 |
コメント |
血液検査 |
手軽に受けられるが、早期発見には役立たない。 |
腫瘍マーカーのCEA、CA19−9などを測定して判定します。かなり進行して数値が陽性になるので早期診断には役立ちません。しかしがん治療の方針の参考にしたり経過観察には有用です。 |
便潜血検査 |
手軽に受けられるが、早期発見には役立たない。また、痔の疾患でも陽性になる。 |
血が検出させるか否かを調べるので、疑陽性、疑陰性ともまだ高率です。がんそのものを調べている訳ではないのですが、何か大腸がん検診という名がついているので、開業の先生を始め、結果について一喜一憂することが多いものです。現在、大腸がんの種類によって便からがんの成分を区別する方法も開発されつつあります。
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バリウム検査
(注腸X線) |
放射線技師でも行うことが出来る。大腸の形態がよく分かるが、小さな病変の診断能力は落ちる。 |
病気を発見するのには、主流の検査法ではなくなりましたが、治療をする上には必要です。空気とバリウムの陰影で大腸を抽出するため位置、形、大きさ、範囲を客観的に分かることができます。下剤が良く効いて残渣のない状態であれば、よい画像が得られ、診断と治療に役立ちます。しかし内視鏡よりもより苦痛を訴える人が多いのも事実です。 |
内視鏡検査 |
下剤の服用が必要となるが、大腸の病変を早期に発見診断し、かつ治療も行い得ます。 |
機器が進歩したこと、内視鏡の教育訓練を多くの医師が受けてきたこと、病気の成因、診断および治療の仕方が十分に理解されるようになってきたこと、これらの点により今では大腸検査の第一選択となりました。しかしながら、安全に苦痛のない手技、正確な診断と適切な治療方針の面からは、まだまだ本当に熟達した専門医は少ないと言えます。ただ挿入して素通りしてきただけの内視鏡では何も意味もありません。情報が公開され、実績のある病院や専門クリニックを選びましょう。 |