大腸・肛門病の知識 痔プロ.com
Knowledge of Colorectal Disease
STEP2
外痔核
■痔核の種類と発生原因

痔核は、便秘などによるいきみや腹圧による肛門部への過度の刺激、また長時間の座りっぱなしや立ちっぱなしの生活が続くことによる血行障害(肛門部のうっ血)によって発生する痔で、一般的に「いぼ痔」と呼ばれているものです。痔核はそのできる場所により「内痔核」と「外痔核」とに分けられています。

■痔核の発生原因の例 

便秘等による排便時のいきみ
・ゴルフのスウィング等、スポーツ時のいきみ
・長時間の座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢
・重いものを運んだりする時のいきみ
・アルコール類や刺激物(こしょう、からし、わさび等)の過度の摂取
・妊娠、出産時(妊娠中は子宮が大きくなるので肛門部がうっ血し、腹圧が強まり、肛門が押し出されやすくなります。またどうしても運動不足になる上、胃腸が圧迫されるので便秘がちになりますから痔をつくりやすいのです。)
外痔核■外痔核の原因と症状

外痔核は、ゴルフのスウィング時のいきみなどで生じる肛門皮下の静脈のうっ血による血栓(血の塊)や血腫(血のたまったできもの)で、歯状線より下の部分にできます。歯状線の下の部分は皮膚の一部なので痛みを感じます。通常1個だけですが、ときには2、3個、固まっていることもあります。出血は少ないのですが、強い痛みがあります。またさらに血栓性の静脈炎を併発すると激痛を感じるようになります。指で硬いしこりとして触れることができます。
■外痔核の治療法

・痛みが激しいときは血栓を切除することが第一
・浮腫性で痛みが軽いときは坐軟膏と投薬(緩化剤)
・痛みはないがかゆみや皮膚炎を少し伴うときは皮膚用軟膏
・ゆるんだ皮膚(たるみ)、皮垂はできるだけ無処置で観察だけとする
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