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■裂肛の原因と症状. 普通、「きれ痔」といわれているものは裂肛のことで、肛門裂創の略です。太くて固くなった便が無理に通過したために肛門の出口付近が切れて起こる痔です。症状としては、排便時に紙につく程度の出血と痛みがあります。裂肛を繰り返すうちに、傷口の炎症が広がって潰瘍ができます(肛門潰瘍)。こうなると排便後の痛みが終わってからもその痛みが肛門括約筋のケイレンを呼び、再び強い痛みに襲われ、ひどい時には半日以上も続きます。長い間には肛門も狭くなり、肛門乳頭を肥大させて、肛門ポリープや肛門の出口近くにイボ(見張っているような位置にあるので見張りイボといわれる)ができるようになります。 |
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■裂肛の発生原因の例 ・便秘 ・固い便などを無理に排便 ・女性に多く見られる(便秘になりやすい) |
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■裂肛の慢性化 裂肛になると排便時の激しい痛みへの恐怖心から、排便を抑えるようになり便秘となります。いずれ便秘による太く固い便を排出しなければならず、その際には再び同じ場所が切れてしまいます。このくり返しにより裂肛が慢性化し潰瘍状になることから、肛門が狭くなったり、排便障害を引き起こし、再び便秘になるという悪循環が続きます。 排便時の激痛→排便抑制→便秘→糞便の膨大・硬化 |
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■治療法
・排便習慣の改善 ・坐剤(ニトログリセリン軟膏を含む) ・肛門括約筋緊張の強いときは側方内括約筋切開(LSIS) ・肛門潰瘍、肛門狭窄が著しいときは手術治療(肛門狭窄形成術) ・VY、YVなどの肛門形成術 |
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