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■痔瘻の原因と症状 痔瘻系統は、肛門周囲膿瘍と、痔瘻とに分かれます。この2つは別々の病気ではなく、肛門周囲膿瘍が進行して慢性期になったものを痔瘻といいます。 |
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■痔瘻の発生原因の例 ・下痢症(肛門腺に便が入りやすい) ・排便時に強くいきむ ・先天的に肛門陰窩が深い ・疲労やストレスにより肛門内の局所免疫が低下し、わずかの刺激で炎症が起きる しかし半分以上は運が左右するといわれています。 また、痔瘻の80%は男性(男性は女性よりも肛門陰窩が大きくて深いので細菌が入りやすいこと、肛門括約筋の力が強く、肛門陰窩に細菌が押し込まれやすいためといわれています。)というように男性がかかりやすい疾患です。 |
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■肛門周囲膿瘍 肛門の歯状線にはくぼみ、肛門小窩(クリプト)があり、ここを便が通過するときに、肛門腺導管を通して肛門腺内に大腸菌などの細菌が侵入して炎症が起こったものを肛門周囲膿瘍といいます。炎症は広がって膿を持ち、肛門周囲の皮膚が赤く腫れあがり、激痛が続き38〜39度の発熱を伴う場合があります。痔瘻の前段階の状態です。膿が直腸の方へ広がったものを直腸周囲膿瘍といい、歯状線より上の感覚のない部分に炎症がひろがったものなので、初めのうちは痛みがありません。そのために深いところまで進行して初めて気づくことも多く、重症になりがちです。 |
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■痔瘻 やがて溜まった膿ははけ口をもとめて肛門周辺に破れ出ます。自然排膿で膿が出ると痛みはやわらぎますが、肛門陰窩→肛門腺→皮膚にできた出口という一本のトンネルが出来上がります(瘻管という)。これが痔瘻(じろう)です。膿瘍の90%は痔瘻に移行するといわれます。トンネルがある限り、いつまた炎症を起こすかわかりません。症状としては、肛門の周囲が常にうみの混じった分泌液でただれて、じくじくとしたり、痛んだり、また分泌物のために肛門付近にかゆみや不快感を感じるようになります。 |
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■痔瘻の分類
痔瘻は膿のトンネルが走る部位によって、次のように分類されます。治療の際は、人生の長い期間において、ガス漏れや便汁の漏れを防ぐために、肛門機能の完全な保護、括約筋を離断しない、自然な肛門形態に近い手術がされるべきです。 |
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