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■尖圭コンジローマの原因と症状 パピローマというウィルスに感染することによって、肛門を中心に小さなイボ状の隆起物ができる病気です。ウィルスの潜伏期間は約3ヶ月で、初期にはほとんど症状がありませんが、炎症がひどくなるとお尻がじめじめして、痛みやかゆみを伴うようになります。放置しておくと肛門の中にまで広がります。また性行為によって感染するので注意が必要です。 |
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■尖圭コンジローマの治療法
・小さければ焼き切る ・大きければ切除 |
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※ 以下はASCRSからの出典になります。 | |||
■肛門の疣(尖圭コンジローマ)とは? 肛門周囲の疣(いぼ)状病変は尖圭コンジローマとも呼ばれ、決して珍しいものでなくまた悩ましい症状を引きおこすものです。これらは性器や会陰にも認められることがあります。はじめはくぎの頭ほど小さなしみの様なものですが、次第に大きくなりエンドウ豆大ほどになります。通常痛みはなくこれにより苦しむことはありません。したがってこれらのコンジローマの疣があることに気がつかずにいるのです。 |
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■これらのコンジローマの原因は何ですか。 これらは比較的伝染し易いヒトパピローマウィルスによって引きおこされると考えられています。このウィルスはたいてい直接的接触により人から人へ移るのです。 |
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■これらのコンジローマは切除する必要があるのですか。 はい、もし除去しないと通常どんどん大きくなり数も増えていきます。また、長い間治療せずに放置した場合癌化することもあります。 |
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■どのような治療法がありますか。 もしコンジローマが小さく肛門周囲の皮膚だけに限局しているときは薬を直接その上に塗って治療することができます。この方法は比較的簡単なようですが他の正常な皮膚を傷つけないように医師が注意して行う必要があります。 この方法は通常数週間様子をみながら間隔を置いて複数の塗布剤を使って行います。 他の方法は電気焼灼や外科的切除を用い早く治すものです。レーザーも用いられますが、他の方法よりも良いという有用性は認められていません。これらの切除・焼灼はすぐ除去できるという利点はありますが、いずれにせよ、局所麻酔や腰椎麻酔あるいは全身麻酔が必要となります。肛門管の内側のコンジローマは薬物は適用とならず通常電気焼灼か切除で治療する必要があります。 |
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■入院して治療しなければいけないのですか。 いいえ、殆んどの場合外来治療で可能です。 |
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■電気焼灼した場合どのくらい仕事から離れることになりますか。 それはその人の事情とコンジローマの広がりにより異なります。殆んどの人は治療後数日間は中程度の不快感がありますので、痛み止めを処方されます。程度にもよりますが翌日から仕事に戻る人もいますが、数日間休むという人が多い様です。 |
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■1回の治療で治るのですか。 殆んどの症例ではそうはいきません。焼灼や切除で直接コンジローマを除去しても、その後新たなコンジローマがでてくる人が多いのです。これはこのウィルスが6ヶ月やそれ以上の経過観察をしていても健常に見える皮膚にかくれていて、また新たなコンジローマとして現れているのです。新しいコンジローマはすでに治療したところからの再発ではなく、すでに感染している組織から発生してくるものです。 新たにでたコンジローマは通常外科クリニックにおいて薬または電気焼灼が行われます。これらの治療は数週間ごとにくりかえし行うことで、次第に新たなコンジローマは小さく数も減っていくことになります。 しかし新たなコンジローマが急速に大きくなる場合は極めて不快なことになるので、2回あるいは3回と外科的切除を受けることが奨められます。 |
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■どのくらい長く治療するのですか。 最後にコンジローマを治療してからもはや新たなコンジローマウィルスが存在して皮膚から発生して来ないことを確認するために数ヶ月間は通院することになります。 |
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■またこのようなコンジローマにならないようにするにはどうしたら良いでしょう。 いくつかの症例では、しっかり除去したにも拘らず体内に休眠状態で生存していたウィルスがすぐにまた疣として現れることがあります。 以下のことは再発や再感染を防ぐ秘訣です。 ・最後のコンジローマやその原因となるウィルスを除去治療したところを数ヶ月間よく経過観察すること。 ・性器または肛門にコンジローマのある人との性交を慎むこと。多くのコンジローマの人は自分がそれに罹患しているとは思っていないので、原因となるウィルス感染をさけるためには性交を休むとか1人のパートナーだけにしておくことが必要です。用心として、性のパートナーは症状がなくとも十分チェックしておくことです。 |
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■大腸肛門科医とは誰ですか。 外科的あるいは保存的な大腸肛門病の治療を行う専門医です。彼らは一般外科の訓練の他に大腸肛門病の治療の専門的訓練を完了した人々です。 |
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★出典:ASCRS |
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