痔プロ.com 
Dr.辻仲の大腸肛門病教室
 
第十回 苦痛の非常に少ない大腸内視鏡検査について
大腸内視鏡検査を受けて、大変な苦痛を味わわれた方も多くいらっしゃると思います。手技が未熟な場合、大腸内の曲折部に来ると空気をどんどん入れて、無理やり押し込んでしまうために、腹部の張りと痛みが生じるのです。しかし、当院では軸保持短縮法という、空気の代わりに水を使う方法で検査を行っています。スコープはそれほど大きく抜き差しせずに、先端を小さく振りながら、スキーのスラロームのように微妙なジグザグ前進を丹念に繰り返します。ループは使わず、常に直線を保持して進みます。無理な抜き差しを極力抑えているので、ほとんど苦痛なく検査が受けられるのです。今回は大腸内視鏡検査方法の違いについて比較してみましょう。
■従来法での大腸内視鏡検査
たわんだ腸管を空気で伸ばしながらスコープを進める方法。伸びた腸管を短縮させます。

矢印の方向にひだを伸ばします。


■フード装着法
スコープの先端に透明フードを装着して視野を確保し、空気のかわりに注水しながらスラローム的にスコープを進める方法。たわんだ腸管を伸ばさずに、ひだをよけながら進める。この際、ファイバースコープの軸は常に一定に保持されています。(軸保持短縮法)

先端には写真のようなフードを装着します。 ひだを横に押し分けるようにして進めます。


■結論
検査の際には実績があり、苦痛の少ないことで定評のある専門病院を選ぶべきです。苦痛のために一度で懲りてしまっては、せっかくの検査活かされません。苦痛の少ない検査を受けて、大腸の病気を早期発見・早期治療するよう、心がけましょう。
TOPへ
辻仲病院柏の葉へ
東葛辻仲病院へ
アルト新橋クリニックへ
バーチャル診察室へ
痔プロ.com