コンパクト版
秋山自雲
痔を癒す神々
 
今も全国各地に痔を癒してもらえるお寺や神社などがたくさんあります。
例えば、三重県河芸町の「ぢ神神社」には「痔神大明神」、名古屋市中川区の「鹽竈神社」には「無三殿大神」、近くでは千葉県野田市「妙法寺」には「痔仏」がいらっしゃいます。いずれも祈願すると痔が治るとされています。

ところで最も有名な痔の神様は、東京台東区にある日蓮宗の「本性寺」の「秋山自雲」(しゅうざんじうん)でしょう。

この神様は、江戸時代から痔疾の霊験あらたかな神様として有名で、今でも参詣者が絶えません。「本性寺の題目堂には、痔疾に苦しんだ末寂した岡田孫右衛門が『秋山自雲霊神』として祀られています。己れの死期を悟った孫右衛門が諸仏神に、死後痔疾に苦しむ人びとを必ず救うという大誓願をたて、誦経唱題して寂し本性寺に葬られました。
秋山自雲の墓
秋山自雲の墓
 
 『秋山自雲』はその法号です。その後、痔疾を患う者が信願をこめたところ、たちまち平癒したことが世に広まり、多くの人の参詣者が祈願に訪れるようになったといいます。」
(本性寺発行のパンフレットから引用)


この本性寺と秋山自雲は、江戸時代の随筆である「耳嚢」をはじめ多くの文献に記載があります。そして、この本性寺から、関西を中心に全国の日蓮宗などのお寺に分祀されていきます。
 
御開帳  本性寺
 中央に秋谷自雲功雄霊神が祀られている。
毎年13月21日に本堂で御開帳があり、
痔病へい湯の祈願ができる。
本性寺正面
   
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