痔の散歩道 痔という文化

渡辺淳一氏のアドバイス
■お尻にやさしく愛情を・・・ 出し惜しみは・・・

「失楽園」などの著者で、ベストセラー作家であり医師でもある渡辺淳一氏が書いた「新釈・びょうき事典」の中で身近な病気として風邪、花粉症などとともに
を、またガンの章の中で直腸ガンを取り上げています。病気の実態、病気に対する考え方や対処の仕方を述べた後、最後に次のようにアドバイスしています。


「(略)

 地主はともかく
はあまり感心しない。
 だが不幸にして
になったら、以上の諸点を守って、極力、お尻に優しく愛情をもって接することである。
 お尻に異常を感じたら尻込みせず、早めに医師に相談し、日々お尻を清潔に保ち、尻切れとんぼに終わらぬよう努めることが肝要である。

(略)

 だが、人間が生きていくかぎり、口から入れるものと同様、出すものもまた重要である。
 往々にしてわれわれは、なにをどれくらい食べたか、ばかりを気にしているが、どんな便がどのように出たかにも、注意を向けるべきである。
 簡単なことだが、人間は不要な老廃物を体に貯めておいては、健康な生活は営めない。汚い話かもしれないが、排便のあと、自分の排泄したものをしみじみと見ることも大切である。茶色でやや軟らかめなのが最良で、硬くて黒ずんでいるのは要注意である。
 老廃物には、人間に体に不要な、ときには有害な毒となるものも多く含まれている。
 改めてくり返すが、お金は貯めても、便は貯めてはいけない。出し惜しみは、手遅れという不幸を招くだけである。
 あまり美しい話ではないが、不幸なものを毎日、スムースにかつ完全に出してこそ、健康と美しさが保たれるというものである。」


■日本女性たるもの・・・
同じ渡辺淳一氏の著作に「新釈・からだ事典」というものもあります。ここでは、次のようにも書かれています。

「(略)日本女性たるもの、願わくば茶色のやわらかい便をして、その美しくきめ細かい肌を保ってもらいたいものである。(略)」


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