痔の散歩道 痔という文化


[著者] フローベール

ギュスターヴ・フローベール(フロベール)

(Gustave Flaubert、1821年12月12日 - 1880年5月8日)はフランスの小説家。ルーアンの外科医の息子として生まれる。当初は法律を学ぶが、癲癇の発作を起こしたことを機に文学に専念。1857年に4年半の執筆を経て『ボヴァリー夫人』を発表、ロマンティックな想念に囚われた医師の若妻が、姦通の果てに現実に敗れて破滅に至る様を怜悧な文章で描き、文学上の写実主義を確立した。他の作品に『感情教育』『サランボー』『ブヴァールとペキュシェ』など。

フロベールは作品の中から作者の主観を排除し、客観的で精密な文体を通じて作中の人物に自己を同化させることを信条とした。風紀紊乱の罪が問われた『ボヴァリー夫人』裁判中に語ったといわれる「ボヴァリー夫人は私だ」という言葉は、彼の文学的信念を端的に表すものとしてよく知られている。

(ウィキペディアから全文引用)


■「紋切型辞典」

この紋切型辞典の中に「痔疾」という項目があります。
3つの翻訳本を記載します。


○ 「紋切型辞典」小倉孝誠訳 岩波書店 2000年11月16日 第1刷発行

痔疾hemorroide](注:フランス語で表記されています。)
聖フィアークル(庭師と御者の守護聖人。六一〇頃−六七〇頃)の病い。痔疾は健康のしるしだから、取り除いてはならない。
石や熱いストーブの上に腰掛けると起こる。


○ 世界の文学15 「紋切型辞典 抄」 山田、山田稔訳 中央公論社 昭和40年2月12日初版発行

痔疾
 hemorroides (注:フランス語で表記されています。)
暖炉の上に腰かけたり、石のベンチにすわったりするとなる。健康のしるしであるから、なおしてはいけない。


○ フローベル全集 5 「紋切型辞典」 山田訳 筑摩書房 1976年10月10日第2刷発行

痔疾 hemorroides (注:フランス語で表記されています。)
暖炉の上に腰かけたり、石のベンチにすわったりするとなる。聖フィヤックルの病ともいう。健康のしるしであるから、なおしてはいけない。


なお、上記フィアークル又はフィヤックル(Sain Fiacre)は、フランスの痔の守護聖人です。詳しくは、「痔の散歩道 その他 痔の守護聖人サンフィアクル」を参照してください。


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